TOP  >  投資家情報  > CEO Message

CEO Message

代表取締役社長 斉藤 昭宏の写真

既存事業での安定収益確保と
新規事業での事業拡大を推進します。

代表取締役社長斉藤 昭宏

2023年12月更新
当中間期は、主力市場であるパチンコ・パチスロ機市場において、スマートスロットの市場投入の影響などにより回復傾向が見られ、堅調に推移したものと分析しています。こうした中で当社グループは、引き続き安定収益確保のための対応を積極的に進め、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIやメモリモジュール製品等の主力製品において大幅な販売増を実現し、前年同期を上回る業績を上げることができました。また、新規事業関連では早期の成長を目指し、特にAIやWeb3領域、組み込み機器向け製品を中心にグループ全体で積極的な取り組みを推進してきました。通期では、引き続きパチンコ・パチスロ機市場が堅調に推移する中、お客さまの需要動向による好調な受注状況等も鑑み、業績予想の上方修正を行いました。今後も当社グループは目標達成に向けた各種戦略を実行してまいります。株主の皆さまには引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

業績のご報告

  • 当中間期の業績について
  • 通期の連結業績について
  • 今後の取り組みについて

 「LSI開発販売関連」セグメントは、売上高が前年同期比33.0%増の8,962百万円(同2,225百万円増)、セグメント利益は同53.7%増の2,068百万円(同722百万円増)となりました。これは、主力製品のパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が前年同期より11.9万個増の36.2万個となったことに加え、メモリモジュール製品やLEDドライバなどの販売も前年同期を上回ったことによるものです。
「新規事業関連」セグメントは、組み込み機器向け製品に向けたグラフィックスLSIの販売拡大、AI領域の規模拡大に努めたものの、当中間期は売上高が同18.4%減の264百万円(同59百万円減)、セグメント損失は204百万円(前年同期は135百万円の損失)となりました。
以上の結果、当中間期は売上高が9,226百万円、売上総利益は2,995百万円となりました。販売費及び一般管理費は1,518百万円、うち研究開発費は781百万円でした。これにより、営業利益は同70.8%増の1,476百万円(同611百万円増)、経常利益は同65.0%増の1,474百万円(同580百万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同50.2%増の1,053百万円( 同352百万円増)となりました。
また、当中間期末の財政状況は、流動資産13,101百万円、うち現金及び預金は7,121百万円、自己資本比率は82.4%で、引き続き健全性を維持しています。

第29期中間期の連結業績結果(百万円)

前中間期実績 当中間期実績 増減率
売上高 7,061 9,226 31%
売上原価 4,793 6,231 30%
売上総利益 2,267 2,995 32%
販売費及び一般管理費 1,402 1,518 8%
営業利益 864 1,476 71%
経常利益 893 1,474 65%
親会社株主に帰属する
当期純利益
701 1,053 50%

通期の連結業績は、2023年5月9日に業績計画を公表しましたが、その後の業績動向を踏まえて11月8日に上方修正を行い、売上高は17,100百万円(計画比10.8%増)、営業利益は2,250百万円(同49.0%増)、経常利益は2,250百万円(同47.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,580百万円(同43.6%増)とそれぞれ修正しました。
修正の主な要因は、現在までの受注状況や顧客の需要動向、その他生産面の影響等を精査した結果、当初53万個の販売を計画していたパチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売が約65万個まで拡大し、メモリモジュールやLEDドライバなどの販売も計画を上回る見通しとなったことによるものです。これは、主力市場であるパチンコ・パチスロ機の新台年間販売台数が、当初想定の150万台から155万台へ拡大する見通しとなったことに加え、グラフィックスLSIのリユース比率が当初想定より低下する見通しとなったこと等によるものです。
当期末の配当につきましては、業績計画の修正に伴い、当社の株主還元方針(配当性向50%)を踏まえて1株当たり普通配当72円(計画比21円増)へ上方修正しました。

通期連結業績計画(百万円)

  前期実績 当期通期
計画
(上方修正後)
増減率
売上高 14,474 17,100 18%
売上原価 9,928 11,600 17%
売上総利益 4,546 5,500 21%
販売費及び一般管理費 2,931 3,250 11%
営業利益 1,614 2,250 39%
経常利益 1,813 2,250 24%
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,353 1,580 17%

通期連結業績計画に対する中間期の進捗(百万円)

  当中間期
実績
当期通期
計画
進捗率
売上高 9,226 17,100 54%
売上原価 6,231 11,600 54%
売上総利益 2,995 5,500 54%
販売費及び一般管理費 1,518 3,250 47%
営業利益 1,476 2,250 66%
経常利益 1,474 2,250 66%
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,053 1,580 67%

Column1配当予想の上方修正をお知らせします

  年間配当金(円)
第2四半期末 期末 合計
前回予想 0円 51円 51円
今回発表
予想
0円 72円 72円
当期実績 0円 - -
前期実績 0円 78円
(普通配当62円)
(記念配当16円)
78円
(普通配当62円)
(記念配当16円)

業績計画の修正に伴い、配当性向50%の株主還元方針にもとづいて配当予想を修正しました。修正後の普通配当における連結配当性向は49.7%になります。

Column2株主優待制度を導入しています

投資先としての魅力向上で知名度を高めるとともに、当社株式を長く保有してもらうことを目的として、株主優待制度を導入しています。具体的な株主優待の内容は以下のとおりです。保有株式数、継続保有期間に応じてクオカードを贈呈します。

保有
株式数
継続保有期間及び優待内容
1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
100株以上
500株未満
- クオカード500円
500株以上 - クオカード
500円
クオカード
3,000円

毎年3月31日現在の株主名簿に記載又は記録された株主さまで、上記の継続保有期間及び保有株式数に該当する株主さまを対象とします。

継続保有期間1年以上とは、毎年3月31日及び9月30日の当社株主名簿に同一の株主番号で、3回以上連続して記載又は記録された株主さまとします。

継続保有期間5年以上とは、毎年3月31日及び9月30日の当社株主名簿に同一の株主番号で、11回以上連続して記載又は記録された株主さまとします。なお、保有株式数については、直近の基準日時点の保有株式数にて判定します。

LSI開発販売関連では、主力市場であるパチンコ・パチスロ機市場が堅調に推移する中、顧客との間で固く築かれた信頼関係を基に、当社独自の技術力とサポート体制等を最大限生かすことで引き続き顧客からの多様なニーズや細かな要望を的確に捉え、安定収益の確保に努めていきます。
新規事業関連では、中長期的にLSI開発販売関連と同程度の規模に育成する目標を掲げていますが、これを早期に実現させるため、既存事業で培った当社グループの優位性である総合的な技術力を最大限生かした事業活動を積極的に行うとともに、出資・M&Aなども積極的に検討します。特にAI領域においては、ax株式会社とともに事業拡大への取り組みを積極的に進め、独自開発のAIフレームワークailia SDKを核としたAIソリューションの展開を引き続き強化します。さらに、当中間期において2025年大阪・関西万博における落合陽一氏プロデュースのコンテンツ開発への技術協力や、筑波大学等とのAIプログラミングコンテストの共同開催などを実施しましたが、今後もこのような幅広い活動を積極的に展開していきます。その他、ブロックチェーン領域では、2 0 3 0 年に向けて年平均40%を超える成長が見込まれ、今後の社会変革を実現し、幅広い分野での応用が期待される技術と考えられているWeb3関連の研究開発に注力します。当社グループは、こうした積極的な取り組みによって株主の皆さまの期待に応えられるよう努めていきます。今後も引き続きのご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

新規事業トピックス

  • AI事業の開発事例
  • TOPICS

開発事例①リアルタイムAI音声認識ライブラリ

オフラインでも利用可能なAI音声認識ライブラリ「ailia AI Speech」をリリース

高速AI推論フレームワークであるailia SDKを使用して、高精度なリアルタイム音声認識を実現できる「ailia AISpeech」を開発しました。大きな特徴のひとつとして、オフラインでも動くためネットワーク接続による情報漏洩リスクを抑え、安全・安心に記録することが可能です。そのため、医療などのプライバシーや情報管理が重視される分野でも活用することができます。また、声(音声)を入力すれば文字起こしができるため、手袋をして作業する環境下でメモを取りたいなど、作業現場や日常生活においても作業効率の向上が期待できます。その他、あらゆるデバイスに対応するとともに、マルチリンガルのAIモデルを使用しているため、多言語認識かつリアルタイム翻訳が可能です。当社ではこうしたビジネスの効率化に貢献するAI機能を今後も開発・製品化していきます。

特徴

  • オフラインで
    安全に記録可能。
    情報漏洩のリスクを
    抑える

    画像:オフラインで安全に記録可能。情報漏洩のリスクを抑える
  • 多様な
    プラットフォーム・
    デバイスでも
    動作可能

    画像:多様なプラットフォーム・デバイスでも動作可能
  • 手がふさがった環境でも声(音声)
    入力で文字起こし記録が可能

    画像:手がふさがった環境でも声(音声)入力で文字起こし記録が可能

開発事例②完全自動運転チップ

独自開発のチップを
自動運転タクシーに搭載して有効性を実証

株式会社ティアフォーと連携して、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募事業の一環として開発した完全自動運転に特化したシステムオンチップの試作品を、自動運転タクシーに搭載して実証実験を行いました。本チップは、ティアフォーが開発した世界初の自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」を低消費電力(既存装置の1/10の消費電力)でリアルタイム処理できる独自開発のLSIです。今回、路上駐車車両の回避や先行車の追従などの基本的な試験を実施し、各機能が有効に動作していることを確認しました。この成果を今後の研究開発に反映するとともに、ティアフォーと今後も緊密に連携し、スマートモビリティ分野の事業拡大を目指していきます。

写真:自動運転タクシーによる実証実験の様子

自動運転タクシーによる実証実験の様子

AI活用事例①出資・技術協力

大阪・関西万博 落合館のコンテンツを
制作する企業に出資

2025年大阪・関西万博で落合陽一氏がプロデュースするシグネチャーパビリオンのコンテンツを制作し、継続的に社会で活用されるためのプラットフォーム構築に取り組む目的で設立された株式会社サステナブルパビリオン2025への出資を決定しました。同社は、パビリオンで展開するコンテンツのひとつでデジタルIDと物理的IDが一体となった究極のID基盤である「Mirrored Body®」を開発しています。これは最先端のAIやブロックチェーン技術を駆使し、デジタル社会における利便性向上を目指すもので、当社は強みであるエッジ領域でのAI実装・AIモデル開発並びにブロックチェーン関連の技術協力を行っています。同社は今回の資金調達により、「Mirrored Body®」の開発拡大とプラットフォーム構築の事業を加速していく方針です。

画像:Axell × Sustainable Pavilion 2025

AI活用事例②次世代支援等

AI処理の高速化に関する
プログラミングコンテスト
「Axell AI Contest 2023」を開催

当社、筑波大学、キャンパスOJT型産学連携教育推進財団は共同で、学生を対象としたAI推論処理の高速化をテーマにしたプログラミングコンテスト「Axell AI Contest 2023」を開催しました。本コンテストは、AI技術の発展と次世代人材の育成を通じて社会貢献を目指すとともに、学生に実践的なAIプログラミングの機会と現役AIエンジニアとの交流の場を提供。技術力向上とキャリアビジョンを支援します。結果として、コンテストには筑波大学に在籍する76名が参加し、入賞者には賞金が授与されました。今後は対象を全国の学生に広げて、多くの才能を発掘し、成長をサポートしていきたいと考えています。

写真:表彰式の様子

表彰式の様子

画像:AI処理の高速化に関するプログラミングコンテスト「Axell AI Contest 2023」を開催